高田崇史「QED 竹取伝説」

QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)

QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)

かぐや姫の正体とは?
竹取物語』の真実とは?
“七夕”に秘められた呪(しゅ)とは!

“鷹群山の笹姫様は……滑って転んで裏庭の、竹の林で右目を突いて、橋のたもとに捨てられた”。不吉な“手毬唄”が残る、奥多摩織部村。この村で、まるで唄をなぞったような殺人事件が発生。崇(タタル)は、事件の本質を解き明かすべく、「竹取物語」の真実から「かぐや姫」の正体にまで迫る。まさに「QED」の真骨頂!

六冊目にして、やっとこのシリーズとの接し方を体得しつつあります……*1。現実の殺人事件の謎解きは二の次。崇くんの薀蓄第一。
崇くんの薀蓄は世の中にたくさん存在する捉え方のひとつなのでしょうが、今まで知らなかったことばかりなので、入門書として楽しく歴史に接せられてよいな、と思うわけで、だからこそ「薀蓄第一」と思って読んでいるわけですが。でも、「鬼は外」の「鬼」は朝廷から追い出された無実の庶民だったとか言われると、自分の子どもに風習を教えるべきかどうか考えちゃうわけで(まだ子ども居ないのにな!)。
しかし、シリーズ第六弾にしても遅々として進まない崇くんと奈々ちゃんの関係に、「二次創作」をする人の心が何となく分かってみたり(自分ではしないけど(´・ω・`))。

*1:今まで分かっていてもなかなかできなかった……