ジェフ・アボット「図書館の美女」

図書館の美女 (ミステリアス・プレス文庫)

図書館の美女 (ミステリアス・プレス文庫)

犬小屋や郵便受けが爆破される事件が相次ぎ、図書館の館長ジョーダンは運悪く腕に怪我をしてしまった。そんな時、土地開発会社に勤めるジョーダンの昔の恋人が上司と一緒に現われ、開発をめぐって町は大騒ぎに。そしてついに殺人が起き、さらに新たな爆破事件で死者が…アガサ賞、マカヴィティ賞受賞作『図書館の死体』に続く人気絶頂のシリーズ第二弾。

先日*1このシリーズの第一作を読んで、期待して読んだ第二作目。前作の大袈裟な比喩は少なくなり、とても読みやすくなった。前作は著者の処女作だったので、粋な文章を書こうとして肩に力が入っちゃったなVer.と思われ。2時間サスペンスものの上等な感じは前作と変わらず。一気に読めた。
難癖つければ、一作目の邦題「図書館の死体」(原題「DO UNTO OTHERS」)は、内容そのものやん!だけれど、本作の邦題「図書館の美女」(原題「THE ONLY GOOD YANKEE」)は、あんまーり内容と関係なかったっつーか……。「タイトル借り」した人間にとっては、ちょっと騙された(っつーか、まんまと乗っかっちゃったっつーか……)気がして、切なかったことだよ。