「ハリー・ポッターと秘密の部屋」「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
- 作者: J.K.ローリング,J.K.Rowling,松岡佑子
- 出版社/メーカー: 静山社
- 発売日: 2000/09/01
- メディア: ハードカバー
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- 作者: J.K.ローリング,J.K.Rowling,松岡佑子
- 出版社/メーカー: 静山社
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第三巻「アズカバン〜」が今まででは一番面白かった。ハリーポッターの話の流れをつかめるようになって「読むリズム」が出来つつあるところに、この巻全体を通してあちらこちらに「アズカバンの囚人」というこの巻の核になるお話につながるエピソード伏線がちりばめられていて、第一巻・第二巻で受けた散漫な印象がなく一気に読める。
翻訳者が「読者へのラブレター」(あとがき)に書いている通り、
七巻続く壮大な筋立ての物語には、第一巻から既に多くの伏線が引かれてきた。第三巻になってそうした伏線が一本の太い糸に縒られ、かなりはっきりと全体の筋道が見えてきた。
ということで、1巻がそれなりのボリュームを持っているので立派に一つのお話になっていてそれはそれで楽しめるけれど、第一巻・第二巻がエピソード散漫な印象を受けるのは、話全体としてはまだ起承転結の「起」の前半だったからなのだなーと納得。きっと第三巻を読んだ後に、第一巻・第二巻を読むと初読時とは違った印象を持つだろうな……と思ったので、暇があれば再読チャレンジするのもいいかも。ま、とりあえず再読よりも次を読みたい欲求の方が大きいですが。