二階堂黎人「地獄の奇術師」

地獄の奇術師 (講談社文庫)

地獄の奇術師 (講談社文庫)

十字架屋敷と呼ばれる実業家の邸宅に、ミイラのような男が出没した。顔中に包帯を巻いた、異様な恰好である。自らを「地獄の奇術師」と名乗り、復讐のためにこの実業家一族を皆殺しにすると予告をしたのだ。「地獄の奇術師」の目的は何なのか。女子高生で名探偵、二階堂蘭子の推理が冴え渡る、本格探偵小説。

二階堂黎人作品。作者と同姓同名が二階堂蘭子の従兄として物語の語り手として登場する「二階堂蘭子」シリーズ第1作。シリーズ物好きなものなので、読んでみるかと。
たぶんオーソドックスな推理小説だと思われ。犯人何となく誰だか分かっちゃったし。でも、昭和40年代という時代設定でこれもありかと(騙されてる?)。とりあえず蘭子シリーズは読んでみるかな。物語中の登場人物の薀蓄は読み飛ばしつつ。(ジョン・ディクスン・)カーの作品を読んでいれば、もっと面白かったのかもしれん。