山田詠美「日はまた熱血ポンちゃん」

日はまた熱血ポンちゃん (講談社文庫)

日はまた熱血ポンちゃん (講談社文庫)

購入するのを躊躇わないモノの数少ないひとつ。山田詠美のエッセイ熱血ポンシリーズ。ただし文庫版(ごめんなさーい!)。きっと近くにいてもお友達になれないタイプだろうなーと思われるので遠くから眺めていたい、という表れかと(ただし文庫版)。
しかし、ここ1,2作はちょっとつまんない……?と思っていたのだけれど、本作は面白かったッス。地元のよく行く本屋2軒に他の新刊はあるのにコレだけがなくて、しかしやっと思い出した地元の本屋に行ったら最後の一冊が残っていたよ。何、みんな詠美好き?
あー、こういうスッパリと言い切れる文章を書きたいものだ。

数日前の「YOMIURI ONLINE」の「座談会 作家の条件」にて。バッサバッサ言い切っていく山田さんが、変わってなくて(熱ポン比)笑えた。何にも知らなくてこれ読んだ人は「コワソー」とか「エラソー」とか思うんだろうな。
ま、それはともかく。気になった言葉を以下に引用。

字はトレーニングいらないと思いがちだが、書いている人は、昔から本が好きで、無意識のうちに必ずトレーニングされてきているはず。(http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20051017bk10.htm

うーむ。自分はココとかに書いてるだけだけれど、どうせなら上手く(自分の納得できるように)書きたいものだ。

大体「泣ける小説」っていう文句が良くない。泣くって結果でしょう。「この小説泣いた」ならいいけど、「泣ける小説」と帯に書くような編集者とはあんまり仕事したくないな。(http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20051018bk04.htm

大笑い。