ジェフ・アボット「図書館の死体」

図書館の死体 (ハヤカワ文庫―ミステリアス・プレス文庫)

図書館の死体 (ハヤカワ文庫―ミステリアス・プレス文庫)

若くして図書館の館長を務めるジョーダン・ポティートは、わが身の不運を嘆いた。自分の図書館で殺人事件が起き、その容疑者にされたのだ。被害者は、ジョーダンや彼の母親などの名前を記した奇妙なメモを持っていた。真相を探るため彼は調査を始めるが…複雑な謎と感動的なラストシーン。アガサ賞、マカヴィティ賞の最優秀処女長篇賞を受賞した話題作。

ジャケ買い」ならぬ「タイトル借り」。2,3年前、図書館で見かけたジェフ・アボットの「図書館シリーズ」(ちなみに4冊。すべて「図書館の〜」で始まる)。図書館に「図書館の死体」なんて、おっかしーなーと思いつつ、他に借りたい本があって何となく借りずじまいであったのだけれど、やっと。
アメリカ人的(なのか?)な例えに違和感を覚えつつも、全体的には楽しく読めた。2時間もののドラマって感じ(ラブシーンありアクションシーンあり)。急いで読んだせいか登場人物の把握ができずに、2度読んだけれど(笑)。2度目はドラマの結末が分かっているので、伏線がたーくさんあるのが分かって、それはそれで楽しく読めた。
難点を挙げるなら、最初主人公の置かれてる状況が分かりづらくて話に入りづらかったことと、一人称形式で主人公が自分の置かれている状況を説明していくので、前半がちょっと退屈だったな、という点。
話自体面白かったし、シリーズ一作目なのにこーんなに話を展開させて次からはどーすんだ?という野次馬根性もあって、シリーズは全部読むつもり。