渡辺容子「左手に告げるなかれ」

左手に告げるなかれ (講談社文庫)

何年か前の講談社「夏のフェア」の冊子で紹介されていた（ハズ）。それからずっと気になっていて。やっと図書館で借りました。第42回江戸川乱歩賞受賞作。最近読んでいたミステリといえば、森博嗣・綾辻行人・高田崇史。トリック重視（たぶん）のミステリは、登場人物の心理描写が薄い（と思う）。でも、本作は三十路女が読むと、なかなかに身につまされる2時間ドラマ向きのミステリだった。
何故あそこで無関係とも言える人が3･4人も殺されなければならないのか?という疑問は残るけれども、読後感は爽やかでありました（スッキリ）。